新年度が始まりました。
日本人としては元旦に一年の計を考えるかもしれませんが、
税務ではこの4月1日が新年度の始まり。
今年もさらに成長をしていきたいものですね。
さて前回からの続きです。
起業する方、事業を始める方がやることは
自分ドメインをしっかりと立てる!!
ことでした。
そこでまず考えること、確認することは
事業を一本の木に例えてみて、その土壌は何なのかを言葉で表すことでした。
おさらいをしましょう。
土壌・・・経営者の「思い・経営ビジョン・企業理念」
幹・・・会社のコンセプト
枝葉・・・経営のオペレーション
土壌である思いや経営ビジョンは言葉で語ることはできたでしょうか。
次に考えるのが環境分析です。
具体的にはSWOT分析を行います。
環境分析は大きく分けてふたつに分類されます。
それは「内部環境分析」と「外部環境分析」です。
内部分析は何をするのか。
それは
自社(自分)の強みと弱みを書きだすこと
強みと弱み、それぞれの要素をひとつずつ書きだしていきましょう。
ポストイットなどを用意して、一枚に一つずつ書くのもよいでしょう。
頭の中で考えているより、実際手を動かしてどんどん書いていくのが大切です。
強みとは、自社(自分)の持っている要素の中で、目標達成に役立つものです。
弱みとは、自社(自分)の持っている要素の中で、目標達成の障害となるものです。
次に外部分析です。
それは
自社(自分)にとって追い風と向かい風を書きだすこと
ビジネスで成功するには、タイミングや世間、社会の動きも重要です。
追い風とは、自社(自分)たちの取り巻く環境で、目標達成に役立つものです。SWOT分析では機会と呼んでいます。
向かい風とは、自社(自分)たちの取り巻く環境で、目標達成の障害となるものです。SWOT 分析では脅威と呼んでいます。
さあ、書けたでしょうか。
初めのうちは、一気に4項目を書くのは混乱するので、一日に一項目をつぶしていくのもよいでしょう。
SWOTとはそれぞれの英語の頭文字をとっています。
強み・・・Strength
弱み・・・Weakness
機会・・・Opportunity
脅威・・・Threat
分析の仕方ですが、縦軸に内部環境と外部環境をとります。
横軸に追い風と向かい風をとります。
縦横2つに項目をとり、クロスするように(十字を切るように)マトリックスを作ります。
そして
それぞれのクロスする部分で分析を行うのです。
強みと機会が重なる部分
自社(自分)の強みで取り組むことができる事業機会はないか
強みと脅威が重なる部分
自社の強みで脅威を回避できないか、他社には脅威でも自社の強みで事業機会にできないか
弱みと機会が重なる部分
自社の弱みで事業機会をとりこぼさないためには何が必要か
脅威と弱みが重なる部分
脅威と弱みが重なって最悪の事態を招かないためには
それぞれで具体的に、ぐぐ~~~っと深く考えるのです。
事業を始めるときは、
強みと機会が重なる部分を絶対に外さないようにしてください。
逆に脅威と弱みが重なる部分は撤退です。
SWOT分析が終わったら、次のステップに進みます。
私がバイブルのように使っている
『会社を替えても、あなたは変わらない~成長を描くための「事業計画」~』
(光文社新書・海老根智仁著)
では、これらの分析をまとめて一文にして表現するとあるのです。
これがまた素晴らしいんです!
いよいよ自分ドメインを言葉で表すことにチャレンジします。
それは次回にお話しをすることにします。
SWOT分析はぜひやってみてくださいね。
税理士は経営について税務だけでなくいろいろ勉強しています。
SWOT分析をするときも一緒に行えば必ず強い味方になってくれると思います。
「一緒にやってくれませんか」
お願いすれば
「はい、喜んで!!」
そうお返ししてくれると思います。